線路を渡る風

早いものでもう１１月になりました。２年前の１１月初旬に磐越東線を訪問しており、その時の写真を紹介します。しばらくの間おつきあい下さい。
初日はあいにく暗い曇り空でした。最初に訪れたのは舞木駅です。下り列車到着の時刻が迫っており、あまり準備する間もなく発車の後ろ姿を撮ることに。

磐越東線　舞木　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

セメント貨物が走っていたときに賑わった、かつてのお立ち台にやってきました。特別な列車はなく天気も悪いとなれば私以外に撮影する人はいません。

磐越東線　三春～要田　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

水田は今年の役目を終えて、里山の木々が色付きます。

磐越東線　要田～三春　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

正午過ぎでも空は暗いままで、あまり絵になる風景にも出会えず東に向かいました。線路端に稲わらがていねいに干してあるのを見つけたので、ちょっと寄り道して１カット。

磐越東線　菅谷～神俣　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S 28-70mm F2.8D, RAW

短いトンネルにさしかかる列車を捉えます。煉瓦張りの壁がライトに浮き上がりました。

磐越東線　川前～夏井　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

郡山をまだ暗い５時３０分に出発して１時間あまり。山の切れ目から日が出てきました。朝日を受けて足どりも軽くいわきを目指します。

磐越東線　夏井～川前　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

朝日に映えるススキロードを三両編成のディーゼルカーがやってきます。

磐越東線　川前～夏井　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S 300mm F2.8D, RAW

磐越東線は夏井川を何度か渡っていますが鉄橋をすっきり撮れる場所は意外にありません。農家の方にお願いして小高い畑のはじっこから撮らせてもらいました。

磐越東線　小川郷～江田　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

ようやく夏井川と鉄橋をきれいに撮れる場所を見つけました。列車もちょうど２両が収まり満足です。

でもこの鉄橋、実は崖にへばりついているだけで、川を渡っているわけではありません。

磐越東線　江田～小川郷　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

思わず背伸びしたくなるような、青くて広い空。秋晴れの下での撮影は気分も晴れやかです。

磐越東線　要田～船引　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S 14-24mm F2.8G, RAW

きれいに並んだはざがけを逆光で撮ります。不規則にすき間があいていてちょっとリズミカルです。

磐越東線　磐城常葉～船引　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S 28-70mm F2.8D, RAW

夕方になり少し怪しい雲が湧いてきました。それでも列車通過まで太陽が隠れることはなく、ねらい通りに車体が光りました。空は味方してくれたようです。

磐越東線　要田～船引　２００８年１１月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RAW

近作がネタ切れになってきましたので、少しのあいだ古い写真をご覧いただくことにします。１７年前の１１月中旬、初めて只見線に出かけたときのポジです。同時の記憶はだいぶ薄れていますがファーストカットは第二鉄橋だったようです。

只見線　会津宮下～会津西方　１９９３年１１月
Nikon F4, AiAF 180mm F2.8S, RDP

天気が良くなってきたのでこれは行くしかないと、誰もが一度は（何度も？）登るこの場所にやってきました。川面は静かで水鏡もバッチリ。さあ来いと気合いを入れたところで直前に雲がやってきて、手前だけ影になってしまい敢えなく撃沈しました。初の第一鉄橋の苦い思い出です。

只見線　会津桧原～会津西方　１９９３年１１月
Nikon F4, Ai 50mm F1.4S, RDP

お知らせ：利用しているレンタルサーバーに障害が発生して、11月16日22時から23時ころまでアクセスできない状態になっていました。ご迷惑をおかけしました。

一つ前のエントリーの続きの写真です。ご覧のように第二鉄橋にさしかかる頃には雲は通り過ぎてきれいに日が当たりました。

只見線　会津西方～会津宮下　１９９３年１１月
Nikon F4, Ai 135mm F2.8S, RDP

この時間はほぼ逆光になる第三鉄橋です。川面の表情を取るか列車や紅葉を取るか悩んだあげくこのような結果になりました。少し日差しが弱くなってしまったので、結局どっちつかずになってしまったような気がします。

只見線　会津宮下～早戸　１９９３年１１月
Nikon F4, Ai 85mm F2, KR

第五鉄橋にやってきました。太陽が山の稜線にかかり、ぎりぎりの光線が鉄橋を浮かび上がらせます。

只見線　会津川口～本名　１９９３年１１月
Nikon F4, Ai 135mm F2.8, KR

１９９６年晩秋の八高線でセメント貨物列車を撮りました。ＤＤ５１の重連はカッコイイですね。よく見ると先頭はお召し列車牽引機のＤＤ５１８４２です！！

八高線　折原～寄居　１９９６年１１月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RDPII

手すりや排気管のカバーがステンレスですが、貨物を引っ張るときには磨かれることもなく、奥ゆかしいふだんの姿を見るような感じです。

八高線　折原～寄居　１９９６年１１月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RDPII

八高線の貨物を撮った後は秩父鉄道の蒸気機関車へ転戦しました。こちらも秋の色づきがなかなかでした。天気はあまりパッとせず空が白っぽくて残念。

秩父鉄道　上長瀞～親鼻　１９９６年１１月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RDPII

もう１台のカメラで水鏡を狙ったつもりが。。。
水面に波紋が出ていて思ったようには写らず作戦失敗です。

秩父鉄道　上長瀞～親鼻　１９９６年１１月
Nikon FE2, AF 28-70mm F2.8D, RDPII

くるまで追っかけて二回目は定番の白久のお立ち台で撮りました。蒸気機関車は天気が悪くても煙の表情がアクセントになるので助かります。

秩父鉄道　白久～三峰口　１９９６年１１月
Nikon FE2, AF 80-200mm F2.8D, RDPII

丹沢の山から流れてくる四十八瀬川をロマンスカーＶＳＥが渡ります。朝方は少し薄雲があったのでしっとりとした雰囲気になりました。

小田急電鉄　渋沢～新松田　２０１０年１１月
Nikon D3, AF-S 70-200mm F2.8G VRII, RAW

小田急の線路は2kmほどの間に四十八瀬川を６回渡ります。これは渋沢から３個目の鉄橋です。
運良く晴れてきましたが、絵的にはもうひとつ。

小田急電鉄　渋沢～新松田　２０１０年１１月
Nikon D3, AF-S 70-200mm F2.8G VRII, RAW

線路が秦野市から松田町にはいると四十八瀬川は川音川に名前が変わります。今年は近郊の広葉樹の色づきも良く、里の紅葉が楽しめました。

小田急電鉄　渋沢～新松田　２０１０年１１月
Nikon D3, AF-S 70-200mm F2.8G VRII, RAW