線路を渡る風

澄み切った青空の中を１両だけの列車が走ります。青と黄色の世界。

いすみ鉄道　上総中川～国吉　２００８年３月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D, ISO200 JPEG

ぽかぽかと天気のいい日に気に入った撮影地でのんびりと過ごす時間は格別です。列車の合間に散歩したりスナップを撮ったり。長閑な時間が流れていきます。

マクロレンズで花の写真を撮るのもなかなか面白いですね。

いすみ鉄道　上総中川～国吉　２００８年３月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D, ISO200 JPEG （上）
Nikon D3, TAMRON SP AF90mm F2.8 Di, ISO200 JPEG （下）

菜の花の香りは決して豪華ではないけれど、心休まる香りかなと感じます。

いすみ鉄道　上総中川～国吉　２００８年３月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

この日は駅の近くでなのはなエコフェアというイベントが開催されていました。スタッフかなと思われる高校生の一団がホームで列車を待っています。ふだん乗降客が少ないはずのホームが華やいだひとときです。

いすみ鉄道　東総元　２００８年３月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

田起こしが始まった水田に姿を写しながら、暮れゆく空に向かって走ります。

いすみ鉄道　国吉～上総中川　２００８年３月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

横浜の桜はかなり葉桜になってしまいましたが、今年はずいぶんと花の持ちが良くて満開宣言が出てから長く楽しめました。小湊鐵道沿線の桜は週末がちょうど見頃で、人気の撮影地の上総大久保駅には多くのファンが集まっていました。

小湊鐵道　上総大久保　２００８年４月５日
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

日本の春を代表する桜が咲き出すと菜の花とともに名脇役として主役の列車を引き立てます。いや、もしかするとここでは桜と菜の花が主役なのかもしれません。

いすみ鉄道　総元　２００８年４月５日
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

細い道をさまよっていると農家の門前にいい感じの桜を見つけました。ちょっとカメラで拝借させてもらいます。

いすみ鉄道　新田野～国吉　２００８年４月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D, ISO200 JPEG

郊外の農家などでは屋敷森を見かけます。バックの森もおそらくそうだと思われます。この桜は庭先らしき場所にまとめて並んでいました。さくらんぼを採るわけでもなさそうですし花見のために植えたのでしょうか。

いすみ鉄道　国吉～新田野　２００８年４月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G, ISO200 JPEG

いすみ鉄道のいくつかの駅には木製の駅名標があります。木目が浮き出た板に書かれた手書きの『にしはた』という文字には何となく親しみが湧いてきます。

いすみ鉄道　西畑　２００８年４月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D, ISO200 JPEG

桜並木の横からスローシャッターで撮ってみます。花の海に飛び込んだような感じ。

いすみ鉄道　新田野～上総東　２００８年４月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D, ISO200 JPEG

西に山が迫っているこの場所では15時20分のこの列車を逃すともう日が当たりません。今日差し込む最後の光が満開の桜を浮かび上がらせてくれました。

いすみ鉄道　久我原～東総元　２００８年４月
Nikon D3, AF-S 300mm F2.8D, ISO200 JPEG

天気のいい日に明るい単焦点レンズを開放付近で使ったり、躍動感を出すためにスローシャッターを使ったりする場合、基本感度のISO200だと最高速の1/8000秒や最少絞りのF22では追いつかないことがあります。

ということでND-8フィルターが活躍するようになりました。シャッター速度と絞りの自由度を増やそうと３段アンダーを選びましたが、これをつけるとファインダー画像がかなり暗くなってしまうのが困りものです。２段アンダーのND-4でも良かったかもしれません。

しばらく撮り下ろしが続いてネタがなくなってきましたので、少し年代をさかのぼりたいと思います。
静岡県の大井川鐵道は横浜から十分日帰り圏内にあり、２～３年おきに思い立ったように訪問しています。このときは天気も良くちょうど桜が満開でした。さすがに有名地だけあって花見客や鉄道ファンで賑わっていました。
『さくら』号のヘッドマークをつけたC10が桜並木の中をやってきます。

大井川鐵道　大和田～家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

この日は臨時のSLが走りました。よい条件に恵まれて列車に乗車された方もさぞかし満足でしょう。機関車の方は旅行会社のマーク付き（日東観光のわくわくツアー）でちょっといまいちでした。それにしても桜と機関車は輝度差が大きくて、桜が飛ばないように露出を抑え気味にすると機関車はつぶれてディテールが出ませんね。

大井川鐵道　大和田～家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

青空の中へ伸びて咲き誇る花々が機関車を見下ろします。

大井川鐵道　大和田～家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 17-35mm F2.8D, RDPIII

電車が通過すると線路に落ちた花びらが舞い踊ります。ちょっとしたプレゼントでした。

大井川鐵道　大和田～家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

電車が着くと観光客が大勢降りてきました。鉄道で来れば花見酒も飲めて最高ですね。

大井川鐵道　家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

昼下がりの駅構内に休息する客車列車。焦げ茶の車体に白い桜が日本的な色合いを演出します。

大井川鐵道　家山　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

家山始発の上りSL列車が発車します。C10はリベットが目立つ古風な外観でバック運転もそれなりに様になります。

大井川鐵道　家山～大和田　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII

見事な枝振りに咲き誇る桜の花。そしてその横をゆっくりと通り過ぎる蒸気機関車と客車列車。素晴らしい光景にシャッターを切るのを忘れてしまいそうです。テールランプが見えなくなるまで見送りました。

大井川鐵道　家山～大和田　２００３年４月
Nikon F5, AF-S 300mm F2.8D, RDPIII

北海道へ撮影旅行に行く途中に当時まだ元気に走っていた南部縦貫鉄道に立ち寄りました。カーブの向こうから小さなレールバスが顔を出します。桜はまだ咲き始めでした。このあとは運転休止前の1997年に訪問したのが最後で、それ以来ここには出かけていません。
二年後には後ろに見える森の向こうに東北新幹線が通り、七戸駅もすぐ近くにできるはずです。新幹線の開業が早ければこの鉄道の運命も変わっていたかもしれません。

南部縦貫鉄道　盛田牧場前～営農大学校前　１９９５年４月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RVP

築堤の上に頼りなく作られた駅はバスの停留所のようです。プーっと軽快なクラクションを鳴らして発車します。

南部縦貫鉄道　坪川　１９９５年４月
Nikon F4, Ai Nikkor 28mmF2.8S, RVP

坪川を出るとすぐに鉄橋を渡ります。青い空に青い水がとてもきれいです。

南部縦貫鉄道　坪川～道ノ上　１９９５年４月
Nikon F4, Ai 28mm F2.8S, RVP

終着の七戸駅で次の折り返しの発車までの時間を過ごすレールバス。乗客はもとより撮影するファンの方の姿も見えず、静かな駅でした。

南部縦貫鉄道　七戸　１９９５年４月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RVP

ホームの車両が止まらない部分にはたんぽぽが咲いていました。よく見ると線路上にも見えます。

南部縦貫鉄道　七戸　１９９５年４月
Nikon F4, Ai 28mm F2.8S, RVP