冬の湿原号走る
今年も釧網本線に蒸気機関車が走り始めました。最初に運転が始まったのはもう7年も前の2000年1月のことです。冬の道東に蒸機が走ると聞いて早速撮影に出かけたのを思い出します。この年は雪が多くなかなか大変でした。降りしきる雪の中を列車がやってきましたが、蒸気と雪で後ろが見えなくなりました。
釧網本線 釧路湿原~細岡 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
今年も釧網本線に蒸気機関車が走り始めました。最初に運転が始まったのはもう7年も前の2000年1月のことです。冬の道東に蒸機が走ると聞いて早速撮影に出かけたのを思い出します。この年は雪が多くなかなか大変でした。降りしきる雪の中を列車がやってきましたが、蒸気と雪で後ろが見えなくなりました。
釧網本線 釧路湿原~細岡 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
目の前を機関車が通り過ぎていきます。後追いが絵になるのも蒸気機関車の魅力でしょうか。
釧網本線 釧路湿原~細岡 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
雪は降り続き線路はだんだん隠れてきます。それにも負けることなく機関車は力強く雪を飛ばしてやってきました。小型の機関車でも頼もしい走りです。
釧網本線 五十石~標茶 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
標茶に到着した機関車は整備のために側線に移動してしばしの休憩となります。さすがにあちこち雪まみれになっていて、道中の苦労を思い出させます。
釧網本線 標茶駅 2000年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPII
(2点とも)
少し小降りになったもののこの日は午後も雪は止みませんでした。湿原に沿って右に左にと大きなカーブが続きます。冷たい北風に煙が大きく流れました。
釧網本線 細岡~釧路湿原 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
天気が良かったので小高い丘に登ってみました。見晴らしのいい頂上からは湿原の中を行く列車が遠くに見えます。心なしか足取りも軽そうな感じでした。
釧網本線 塘路~茅沼 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
雪晴れになった標茶駅で入れ換え作業で動き回るC11。やはり天気がいいと気持ちがいいですね。
釧網本線 標茶駅 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
湿原の彼方から汽笛が聞こえてきました。しばらくすると白煙をたなびかせてバック運転でやってきます。白い道がこの先もずっと続いているのでしょう。
線路を横切る足跡のような溝が幾筋もあって気になっていましたが、その正体がわかるまでにそれほど時間はかかりませんでした。エゾシカがえさを求めて?移動しているようです。
釧網本線 茅沼~塘路 2000年1月
Nikon F5, AF-S 300mm F2.8D, RDPII
(2枚とも)
安全な運行のためにも蒸気機関車には入念な整備が欠かせません。きれいな腕章が凛々しい機関士がていねいに注油をしていました。
釧網本線 標茶駅 2000年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
終着駅の釧路まではもうすぐ。標茶折り返しのダイヤでは日没や夕焼けには縁がありません。それならと線路端にしゃがみこんで見上げると磨かれた車体が一瞬輝きました。
釧網本線 遠矢~東釧路 2000年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPII
翌日は午前の列車がバック運転と聞いて、また丘の上にやってきました。こんどは後追いで北に向かう列車を撮ります。カーブの先にはどんな風景があるのでしょうか。
釧網本線 細岡~塘路 2000年3月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPII
せっかく北海道にまでやってきましたが天気は晴れでもなく雪でもない中途半端な状態でした。高ぶらない気持ちをなんとか盛り上げて撮影に挑みます。でもやってきた冬の湿原号は絶気状態でした。コンプレッサーの排気だけが一定のリズムを刻んで浮かんでいます。
釧網本線 釧路湿原~細岡 2004年2月
Nikon F5, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
逆機はどちらかというと後追いの方が見栄えがします。小型のタンク機は後ろに引っ張る姿もさまになりますね。すぐ背後には釧路川が流れていて、車窓からはよい眺めでしょう。
釧網本線 塘路~細岡 2004年2月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RVP F
C11の重連と言えば釧網本線の『冬の湿原号』です。釧路湿原に沿って走るこの区間は風光明媚ですが、厳冬期は湖が凍ってしまうほどの寒さです。
釧網本線 塘路~茅沼 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII
釧路湿原の中に伸びている小高い丘から線路を見下ろします。なかなかいい煙を吐いてきました。
釧網本線 塘路~茅沼 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII
茅沼駅を重連蒸機が発車します。どこまでも青く澄んだ空と冬の低い太陽がとても清々しい光景です。
釧網本線 茅沼~五十石 2002年1月
Nikon F5, AF-S 17-35mm F2.8D, RDPIII
冬枯れの灌木を駆け抜けます。細岡の手前では煙を吐かないことが多いのですが、このときは量感たっぷり。
釧網本線 釧路湿原~細岡 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII
きれいな青空をバックに重連蒸機が調子を合わせて走ります。
釧網本線 南弟子屈~摩周 2002年1月
Nikon F5, AF-S 17-35mm F2.8D, RDPIII
朝の機関庫に立ち寄ってみるとまだ眠そうな二つ目がありました。
釧網本線 釧路 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII
機関車からスチームが立ち上り印象的な光景を演出してくれます。
当時はかなり自由に機関庫を見ることができました。
釧網本線 釧路 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII (2枚とも)
冬の湿原号で最大の見せ場と言えそうな鉄道ファンの聖地『石山』にて。
急勾配とカーブを二両のC11が目一杯の煙を吐いてやってきます。川湯温泉まで運行するのは1シーズンでもごくわずかで撮影地は激戦です。
釧網本線 美留和~川湯温泉 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII (上)一日目
Nikon F5, AF-S 300mm F2.8D, RDPIII (中)二日目
Nikon F4, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII (下)二日目
川湯温泉で機関車を入れ替えて整備が終わるといざ出発。釧路に向けて帰途につきます。まっすぐ立ち上る煙が印象的でした。
釧網本線 川湯温泉 2002年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPIII
帰路は下り勾配が多いのでしっかり発車すればあとは大丈夫だろう。さあ行こう。
釧網本線 川湯温泉 2002年1月
Nikon F5, AF-S 17-35mm F2.8D, RDPIII
軽快に雪道を走る列車。走りは快調です。
釧網本線 2002年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPIII
川湯温泉駅から二つ目の摩周駅でしばらく停車します。発車時刻が迫ってくるとにわかに煙が立ち上ります。
釧網本線 摩周 2002年1月
Nikon F5, AF-S 17-35mm F2.8D, RDPIII
強い風に煙を任せて列車が立ち去っていきます。テールランプと信号、冬の湿原号の赤い色が印象に残ります。
釧網本線 摩周 2002年1月
Nikon F5, AF-S 80-200mm F2.8D, RDPIII
道東の日没は早くて標茶に到着すると薄暗くなっていました。
釧網本線 標茶 2002年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPIII
終点釧路のひとつ前の東釧路まで来ました。跨線橋から東釧路駅を見下ろすとなんとも美しい煙の軌跡を見ることが出来ました。
釧網本線 東釧路 2002年1月
Nikon F5, AF-S 28-70mm F2.8D, RDPIII
今シーズンも釧網本線の蒸気機関車が走り出しました。撮影には行けそうもないので2005年の写真をご紹介します。まずは凍ったシラルトロ湖の対岸をのんびり走る光景。
釧網本線 塘路~茅沼 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
雪が降って多少視界が悪くなってきたので、摩周駅間近の踏切から正面を撮ってみました。
釧網本線 南弟子屈~摩周 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
美留和駅を発車して力強く加速するC11を広角レンズで引き寄せます。すぐに控えている見せ場の前哨戦。
釧網本線 美留和~川湯温泉 2005年1月
Nikon F6, AF-S 17-35mm F2.8G, RVP F
沿線最大の見せ場となる石山付近のお立ち台です。今日1月27日には川湯温泉まで重連で走っているので今年も賑わったでしょうか。
釧網本線 美留和~川湯温泉 2005年1月
Nikon F6, AF-S 300mm F2.8D, RVP F
雪が降りしきる川湯温泉駅では機関車の入れ替えが行われていました。映画のシーンのようにも見えてカッコイイですが、なかなか大変なお仕事だと思いました。ご苦労様です。
釧網本線 川湯温泉 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
雪にまみれた動輪やロッドは力闘の証。
釧網本線 川湯温泉 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
川湯温泉駅の発車シーン。澄んだ青空と低い太陽が印象的でした。
釧網本線 川湯温泉 2005年1月
Nikon F6, AF-S 17-35mm F2.8D, RVP F
摩周駅で停車中のC11を跨線橋からアップで撮影。発車時刻が迫り蒸気も上がって気分が高揚してきます。
釧網本線 摩周 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
すっかり日が暮れて夕闇が迫ります。終点の釧路まではもうすぐ。
釧網本線 釧路湿原~遠矢 2005年1月
Nikon F6, AF-S 28-70mm F2.8D, RVP F
低い夕陽に雪原が染まります。機関車はシルエットで。
釧網本線 摩周~南弟子屈 2005年1月
Nikon F6, AF-S VR 70-200mm F2.8G, RVP F
シラルトロ湖の向こうに沈む夕陽をバックに、蒸気機関車の煙がたなびきます。
釧網本線 茅沼~塘路 2005年1月
Nikon F6, AF-S 300mm F2.8D, RVP F
10年前の2月には釧網本線に出かけていました。氷が流れる釧路川を軽快に渡ります。
釧網本線 釧路~東釧路 2008年2月
Nikon D3, AF-S 28-70mm F2.8D
釧網本線 塘路~茅沼 2008年2月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G
釧網本線 五十石~標茶 2008年2月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D
釧網本線 標茶 2008年2月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D
釧網本線 標茶 2008年2月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D
茅沼駅近くには丹頂鶴が飛来しますが、このときは姿を見せませんでした。
釧網本線 茅沼~塘路 2008年2月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G
釧網本線 塘路 2008年2月
Nikon D3, AF-S VR 70-200mm F2.8G
釧網本線 東釧路~釧路 2008年2月
Nikon D3, AF-S 17-35mm F2.8D
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