北海道へ撮影旅行に行く途中に当時まだ元気に走っていた南部縦貫鉄道に立ち寄りました。カーブの向こうから小さなレールバスが顔を出します。桜はまだ咲き始めでした。このあとは運転休止前の1997年に訪問したのが最後で、それ以来ここには出かけていません。
二年後には後ろに見える森の向こうに東北新幹線が通り、七戸駅もすぐ近くにできるはずです。新幹線の開業が早ければこの鉄道の運命も変わっていたかもしれません。
南部縦貫鉄道 盛田牧場前～営農大学校前 １９９５年４月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RVP
築堤の上に頼りなく作られた駅はバスの停留所のようです。プーっと軽快なクラクションを鳴らして発車します。
南部縦貫鉄道 坪川 １９９５年４月
Nikon F4, Ai Nikkor 28mmF2.8S, RVP
坪川を出るとすぐに鉄橋を渡ります。青い空に青い水がとてもきれいです。
南部縦貫鉄道 坪川～道ノ上 １９９５年４月
Nikon F4, Ai 28mm F2.8S, RVP
終着の七戸駅で次の折り返しの発車までの時間を過ごすレールバス。乗客はもとより撮影するファンの方の姿も見えず、静かな駅でした。
南部縦貫鉄道 七戸 １９９５年４月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RVP
ホームの車両が止まらない部分にはたんぽぽが咲いていました。よく見ると線路上にも見えます。
南部縦貫鉄道 七戸 １９９５年４月
Nikon F4, Ai 28mm F2.8S, RVP
線路端に桜の木があったので少し無理して絡めました。どのみちブレるのでシャッター速度は敢えて遅くしてみます。
南部縦貫鉄道 営農大学校前～中野 １９９５年４月
Nikon F4, AF 80-200mm F2.8D, RVP
日が暮れて空の色がだんだん深くなってきます。駅の小屋と車両はすっかりシルエットになりました。北海道に向かう飛行機雲を見ていると翌日以降に撮影を予定している北の大地への期待が募ってきます。
南部縦貫鉄道 坪川 １９９５年４月
Nikon F4, Ai 28mm F2.8S, RVP
今から２０年前の１９９２年９月、新幹線の自由席を含めて土日にＪＲ東日本乗り放題という『ハートランドフリーきっぷ』が発売されました。価格は１５０００円。ふだん撮影ばかりで乗ることが少ない私としてもこれはいい機会だと思い、東北新幹線と東北本線を乗り継いで、南部縦貫鉄道のレールバスに乗りに行きました。
ガツンと来る板バネの乗り心地を味わい七戸駅へ到着。乗客は私一人だけでした。
バスのメカがベースなのでクラッチペダルを踏んでシフトレバーで変速します。
南部縦貫鉄道 七戸 １９９２年９月
Nikon FE2, 85mm, KR
七戸駅でどう時間をつぶしたのか今となっては記憶がありません。折り返して野辺地駅に戻ってきて撮影したのがこの写真です。跨線橋の窓から手持ちでスローシャッターを切った覚えがあります。
南部縦貫鉄道 野辺地 １９９２年９月
Nikon FE2, 85mm, KR
有名な坂を駆け下りる南部縦貫鉄道。当時この奥に新幹線が通るなどとは思いもしませんでした。
南部縦貫鉄道 営農大学校前～盛田牧場前 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 300mm f4.5S, KR
線路端に赤いリンゴ
南部縦貫鉄道 営農大学校前～盛田牧場前 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 28mm f2.8S, KR
南部縦貫鉄道 坪川～道ノ上 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 35mm f2S, KR
南部縦貫鉄道 七戸～盛田牧場前 １９９２年１０月
Nikon F4, AiAF 180mm f2.8S, KR
脱穀を終えた稲わらの形が面白い
南部縦貫鉄道 七戸～盛田牧場前 １９９２年１０月
Nikon F4, AiAF 180mm f2.8S, KR
南部縦貫鉄道 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 85mm f2S, KR
すすきが茂る築堤を七戸に向かって走ります。
南部縦貫鉄道 盛田牧場前～七戸 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 300mm f4.5S, KR
電灯がともった夕暮れの坪川駅にレールバスが到着します。
南部縦貫鉄道 坪川 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 85mm f2S, KR
南部縦貫鉄道 道ノ上～坪川 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 85mm f2S, KR
ホームの電灯とレールバスの室内灯がなければ真っ暗な七戸駅。アイドリングのエンジン音だけが響きます。
南部縦貫鉄道 七戸 １９９２年１０月
Nikon F4, Ai 85mm f2S, KR