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貴重な体験

そろそろ北見行きの列車がくるので反対側のホームに移動して到着を待ちます。すると後ろの方から聞き慣れない警笛が鳴り闇の中からライトが近づいてきました。この時刻に列車は来ないはず。正体はラッセルカーでした。積雪が増えてきたので出動したのでしょうか。

image


再び気動車を待ちますが、定時を過ぎてもやって来る気配がありません。そのうちラッセルカーの方から声が聞こえました。振り向くと乗務員の方が顔を出していて
『列車は遅れているからこっちに入って待っていればいいよ』
と言います。
たぶん雪まみれの私の姿を哀れに思ったのでしょう。もちろん願ってもないことでしたのでお礼を言って運転席に乗り込みました。中はヒーターががんがん効いてポカポカでした。オイルのにおいが漂います。横浜から写真を撮りに来たと言うと物好きだなぁみたいなことを話されたような記憶があります。鉄板の床から直接伝わってくるエンジンの振動が妙に心地よく感じられました。

5分か10分か、雑談しているうちに線路の向こうからライトの光が見えてきました。再度お礼を言ってホームに降りました。ちょっと貴重な体験でした。

北海道ちほく高原鉄道 上利別 2004年2月
Nikon F5, AF 28-70mm F2.8D, RVP F

コメント (4)

モーターカーとはいえ、ラッセルに乗るのってなかなか貴重な体験ですね。

私は偶然ラッセル、というのは南部縦貫くらいですかね?

JZX81:

素晴らしい心遣いですね。
それもめぐり合わせなのでしょう。
いい体験されましたね。

ぱれお様、コメントありがとうございます。

生きている車両の運転席に乗ったのは初めてかもしれません。
モーターカーラッセルはきっと随時出動になるのでしょうね。会いたいと思ってもなかなか会えませんけど、偶然出会うというのは何度かあります。

JZX81様、コメントありがとうございます。

ほんと、乗務員の暖かい心遣いに感謝しています。
ローカル線ならではの出会いだったのかなと思っています。

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2009年02月17日 23:03に投稿された記事のページです。

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